正しい加湿により、下記の事象は制限・防止できます:

• 吸湿性材料の大きさの変化 (木材、紙、タバコなど)
• フルーツや野菜などの重量の変化;
• 静電気の蓄積による放電;
• 不快感とそれに伴う生産性の低下

湿度とは何か? 湿度は、空気中の水蒸気以外の何ものでもありません。相対湿度とは、任意の温度において、空気中に含有可能な最大の水分量（20℃で100％RH）に対する、実際の水分の割合（例えば20℃において50％RH）です。空気への加湿の必要は通常冬季に生じ、外気が冷たく湿っている、例えば-5℃、90％RHの状況で、外気を産業機器によって20℃に加熱すると、相対湿度は 15％RHに低下します。その結果、空気は「乾燥」した状態になります。空調システム又は冷却システムは、空気を露天以下まで冷やすことで水分を除去(除湿)します。どちらの場合でも、空気中の湿度と、その環境下において水分を蒸発させやすい物体とには、バランスが生じる現象が起こります。物質に対して、よく知られている以下の効果があります:
• 紙、布、木材などの植物繊維で作られる吸湿性材料の大きさや性質の変動;
• 保存や陳列されている、フルーツや野菜などの生鮮食品の重さや外観の変動;
• 放電や静電気結合を起こす電流の存在;
• 冬季に多い疾病へのリスクを高める気道の乾燥により、人員の健康や快適性の低下
断熱システムは水を霧状に噴出して蒸発させることによって、空気中の熱を奪って冷却します。製鉄所など、大量の熱を発する工場において、断熱冷却システムは労働者の快適性を高め、集中力を上げることでミスを減らし、生産性を向上させます。加湿システムは、清潔で安全な水分を空気中に放出することによって、健康的な環境に寄与しなければなりません。そのため、スチーム式および断熱式加湿器は、周知のVDI6022衛生基準(換気および空調システム、オフィスや組み立て室）のような基準を満たす証明を得られる｢湿度｣を生み出せる材料と機材を用いています。